KONICA autoSE


発売は1966年。
このカメラは面白いカメラである。電子シャッタ−という当時の最新技術を取り入れているくせに、なんと巻き上げがぜんまいである。時代の過度期にはこういう現象がよく現れるものであり、ちょんまげの人が洋服を着て、革靴を履いているようなものである。
このカメラに採用されたレンズは、ヘキサノン38mmF1.8である。これが魅力である。他には特徴はなく、ただの電子シャッタ−であるが、このカメラに使われた電池は1.35vの水銀電池であるが、MR9みたいに小型のものでなく、かなり大型の水銀電池である。この電池を使ったカメラは他にはキャノネットSなどがあるが、いずれにしても現在ではアダプタ−もないので、電池アダプタ−から自作しなければならない。

みのかんのautoSE

ヤフオクで今年購入。たしか2000円以下。電池がないのでジャンク扱いとなっていたが、電池室の蓋を開けてみると見事に液漏れしていて緑青のようなものがこびりついていた。
これを何とか分解していったが、コ−ドまで腐食しており、コ−ドの交換等かなりレストアには骨を折った。後で考えればよく修理したと自分自身で感心してしまう。
ただし完動品になったわけではない。どういうわけか電池を入れっぱなしにしておくと一晩で電池がなくなってしまう。仕方ないので使う時だけ電池を入れて、撮影終了後にすぐに電池を抜く事にしている。
当時の電池を使うカメラは、ほとんどが水銀電池である。そしてジャンクのほとんどが液漏れである。電池さえ抜いておいてもらえばと考えると残念でならない。
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コニカの電子シャッタ−
電子シャッタ−とぜんまい巻き上げ